この日記はMozillaのプロダクトへの貢献者としての私の成果を中心に、気になったバグやWeb界隈の話題について書いていますが、 断り書きがある場合を除き、いかなる団体のオフィシャルな見解ではありません。あくまでも個人的なものです。 Mozilla Foundation、Mozilla Corporation、及び関連企業の公式情報ではないことに注意してください。

現在、XHTML 1.0 (もどき)から、HTML5なコンテンツに修正中です。古い日記は修正が完了していませんので表示が崩れます。 順次、修正していく予定ですのでしばらくお待ちください。

もずはっく日記(2017年10月)

2017年10月26日

Bug-org 1409155 ATOK 2006, ATOK 2008, ATOK 2009 and ATOK 2010 crash 64-bit version of Firefox on Win 8.1 or later and ATOK 2007 doesn't work fine with same environment
初回投稿日時: 2016年09月24日20時57分57秒
最終更新日時: 2017年11月02日01時56分56秒
カテゴリ: Firefox IME Mozilla Core Mozilla56 バグ検証中
SNS: (list)

Firefox 56.0.1では、Win7以上かつ、メモリが4GB以上ある環境では、自動で64bit版にアップデートされましたが、その場合に、ATOK 2010以前を利用されているユーザからクラッシュリポートが多々報告されているようです。

手元でVMで検証してみたところ、Windows 7を利用しているユーザの場合、32bit版のFirefoxでも、64bit版のFirefoxでも、特に(既知のものは除いて)新たな問題は無さそうに思えます。

一方、Windows 8.1では、64bit版のFirefoxを利用している場合、ATOK 2006は変換中にクラッシュ、ATOK 2007は候補ウインドウやサジェストウインドウが適切に表示されない(ブランクだったり、サイズがおかしかったり)、ATOK 2008とATOK 2009はオンにするだけでクラッシュ、ATOK 2010はWindows 7以降だとそもそも新規インストールできないので検証出来ていませんが、クラッシュリポートを見る限りはWin 8.1以降では不安定なようです。

そこで現在のところ、ATOK 2010以前、つまり、TSFTIPになる前の、IMMのIMEは64bit版のFirefoxがWindows 8以降で動作している場合には無効化してしまおうとしています(32bit版のFirefoxと、Windows 7では何も変わりません)。

何か意見がありましたら、連絡お願いします。

なお、ATOK内部でのクラッシュで、Google Chromeやメモ帳など、他の64bitアプリで同様の症状が見られますので、Mozilla側でやれることは何も無いと、現在のところは思われます。

スムーズに承認され、Firefox 57へもupliftされました。つまり、Firefox 57以降では、Win8以上の環境で、x64版Firefoxを利用している場合、ATOK 2006、ATOK 2007、ATOK 2008、ATOK 2009、ATOK 2010は利用できません。

Windows側の実装の変化により、Win8以降で、これらのバージョンのATOKは、そもそも、x64版のアプリ上でまともに使えないので、ATOK 2017かそれ以降にアップグレードすることをお勧めします。

一アプリ開発者としては、ATOK 2010からでも、既に8年近く経過している今、そろそろ買い換えても良い頃合いじゃないかと思います。地味にバグ修正や、変換効率の改善が積み重なっているわけですし。毎月ちょっとずつなら出せるし、Androidのデバイスも使ってるっていう人であれば、ATOK Passportとかあるわけですしね。

関連するかもしれないエントリ

bug-org 1409155を含むエントリ