この日記はMozillaのプロダクトへの貢献者としての私の成果を中心に、気になったバグやWeb界隈の話題について書いていますが、 断り書きがある場合を除き、いかなる団体のオフィシャルな見解ではありません。あくまでも個人的なものです。 Mozilla Foundation、Mozilla Corporation、及び関連企業の公式情報ではないことに注意してください。

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もずはっく日記(2012年3月)

2012年3月28日

Firefox Inputからいくつかピックアップ #2
初回投稿日時: 2012年03月28日10時04分06秒
最終更新日時: 2012年03月28日12時05分39秒
カテゴリ: Firefox Mozilla Core 雑談
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技術的に可能かは分かりませんが、変更予定箇所をあらかじめ、Test pilotなどを通してアドオンなどの形でユーザーに使ってもらい、フィードバックを得るようにすればいいと思います。例えば、今回のアップデートではスムーズスクロール機能の動作が変わりましたが、事前にユーザーから評価してもらうほうが、よりユーザーフレンドリーだと思います。

新機能に問題があると考えるのであれば、bugzillaで直接苦情を出しましょう。明らかなバグに関しては日本語のフォーラムに書けば誰かがエスカレーションできますが、意見の分かれることに関しては直接英語でやりとりするしかありません。誰も他人とまったく同意見で主張を展開できるわけではありませんから。

矢印キーのスクロールの量が多くなって微調整が効かなくなった。 Chrome(Cr)と同じ様な大雑把で速いスクロールに切り替えたのだろうけど、大移動スクロールはスペースキーによるページスクロールもあるし、以前の小幅で細やかなスクロールがきめ細かくてよかった。 スクロール量を指定できる様にオプション→詳細→一般→ブラウズに設定項目を設けて欲しい。

Firefox 13以降では、toolkit.scrollbox.verticalScrollDistanceで変更可能になっています。

コンテンツデータ破損エラー このページは、データの伝送中にエラーが検出されたため表示できません。 このページは、データの伝送中にエラーが検出されたため表示できません。Web サイトの所有者に連絡を取り、この問題を報告してください。

私も詳しいことは分かりませんが、セキュリティバグをつぶしたことで出てきた問題のようです。Webサイトが空のLocationレスポンスヘッダを返してきていることが原因です。解説を見た限りでは、空の値というのはナンセンスなようですし、対応させるとセキュリティ上の懸念があるとコメントしている開発者も居るので、Webサイトの運営者に対して連絡してください。

prefs.jsは暗号化されないのでしょうか。 エクステンションによっては重要な情報もほぞんされるとおもうのです。

prefs.jsはGeckoの設定保存機能で、これをアドオンからも利用できるだけです。アドオンが暗号化して保存すべき情報があるのであればそれはアドオン自身で他の保存方法を用いるなり、暗号化した値をprefs.jsに保存すべきです。ただし、アドオンはバイナリコンポーネントを含まない限り、簡単にソースコードを取り出せるので、復号化可能な暗号であれば気休めにしか済みません。本当にそのあたりに気を払うのであればそういった情報は保存しないようにしましょう。

フレーム内がスクロール出来ない

報告されてるページ

body要素でoverflow-y: hidden;が指定されているからです。Webページを書かれた人の指示通りですので、それが問題であれば管理されている方に連絡してください。overflow: hidden;は英語の通り、溢れた部分を隠してしまう指定であって、スクロールバーのみを隠す指定ではありません(仕様)。

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