この日記はMozillaのプロダクトへの貢献者としての私の成果を中心に、気になったバグやWeb界隈の話題について書いていますが、 断り書きがある場合を除き、いかなる団体のオフィシャルな見解ではありません。あくまでも個人的なものです。 Mozilla Foundation、Mozilla Corporation、及び関連企業の公式情報ではないことに注意してください。

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もずはっく日記(2010年11月)

2010年11月27日

Fwd: MNGMNGってお前はMNGキチか!って話
初回投稿日時: 2010年11月27日02時46分54秒
カテゴリ: Firefox Mozilla Core SeaMonkey 雑談
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こういう組織なので完全な一枚岩というのはあり得ないという大人の話をさっ引いても、Web標準を啓蒙しているというMozillaの矛盾だと言えばそうなのかもしれません。

でも実装者が誰も喜ばない仕様というのが、例えば、W3Cの勧告レベルに到達していたとしても本当に価値があるのか、ということを考えてみた時に、そうではないという結論が出るのであれば、そんなものの普及に労力を割くのも変だと思います。そうではないなら、それは標準仕様の啓蒙というより、特定の組織の仕様を啓蒙しているだけだと言えるでしょう。誤解してもらいたくないのは、W3Cの仕様だから標準なのではなくて、実装者とコンテンツ作者の双方から支持されてこそ仕様というものに価値が出てきます、そしてその仕様がオープンであれば標準として扱われるべきだと思います。W3Cの仕様のうち、普及した有名なものはそういった支持があったものであって、策定されても全く見向きもされなかったような仕様も多々あるという事実も知らなければいけません。

まあそれはさておき、画像のデコーダとかのようなコンポーネントはセキュリティリスクもあるので、適切なメンテナンスをする気も無く使い続けるのは、ブラウザベンダがユーザに対して無責任であると言えると思います。そういう観点ではMNGのサポートを切ったのは真っ当な判断だったと今でも思います。

もし本当にMNGがコンテンツ作者に必要とされているのであれば、今後利用が増え続けることでしょう。そうすればブラウザベンダとしてMozillaもそこにリソースを割くべきだという判断になると思います。ですが、こう言うとサポートするブラウザが無いなら普及するはずがないじゃないか、と考える方も居るかもしれません。では、何故、サポートするブラウザが存在しないのかを考えてみるべきです。そうすれば、その答えは簡単に思いつきます。それは、その仕様に未来を感じ、コストをかけて挑戦する価値がある仕様という判断ができない程度の仕様だということです。それが本当にそうであるのかは重要ではなく、ブラウザベンダという実装とコストを天秤にかけなくてはいけない立場の人たちを説得できないのであれば、いかに一部のコンテンツ作者が良いと考えても話は前に進みません。こんな書き方をすると、ブラウザベンダがWebを支配しているのかと思われるかもしれませんが、それは違います。例えばAPNGのように、実装してもコンテンツ作者に使われなければやはり普及はしません。大切なのは、実装者とコンテンツ作者の両方共に有用だと感じることのできる仕様だけが生き残っていけるという事実です。

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