この日記はMozillaのプロダクトへの貢献者としての私の成果を中心に、気になったバグやWeb界隈の話題について書いていますが、 断り書きがある場合を除き、いかなる団体のオフィシャルな見解ではありません。あくまでも個人的なものです。 Mozilla Foundation、Mozilla Corporation、及び関連企業の公式情報ではないことに注意してください。

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もずはっく日記(2004年10月)

2004年10月19日

[ITmedia] ユーザーは「IE以外」に、開発者はまだ「IEオンリー」
初回投稿日時: 2004年10月19日00時32分12秒
カテゴリ: Firefox IE Mozilla Core News Opera
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開発者の無関心が原因の一つと分析されていますが、私はそれよりも開発者の無知の方が問題だと思います。 何に対する無知かと言うと、やはり標準仕様に対する無知。 ActiveXやVBScriptのようなIEべったりの、Webで使うには問題外の機能を除けばHTML/CSS/Javascriptぐらいしか残らない訳ですが、どれも標準仕様が存在します(Javascriptに関してはどちらかと言えば、ECMA Scriptの仕様よりもDOMの仕様の存在が大きいでしょう)。 ですから、これらの仕様を正しく理解して開発すればバグだらけのIEへの対応をどうするかという話になり、MozillaやOperaのユーザが苦い思いをすることはないはずなのです。

あちらこちらの企業のサイトを見ているとDreamWeaverが生成したソースコードが非常に多くて、未だに問題のあるサイトが発生していることを考えるとDreamWeaverに開発者・デザイナが頼りすぎてる、DreamWeaverが現在の(標準準拠ブラウザにもに対応すべき)状況にそぐわないといった問題が考えられます。

前々から思ってたことなんですが、これで飯を食うなら、ツールに頼るなと言いたいものです。ツールは速くても年一回のバージョンアップですが、ブラウザはそれよりも速いペースで進化しています。今回のように、Firefoxの人気が急に高まると、ツールは次のバージョンアップまでの間、何の価値もなくなりますし、もしバージョンアップのための費用をケチって一年バージョンアップを先延ばしにしたり、ツールが次のバージョンアップでこのような問題に対応できなかった場合、更に酷いことになります。ツールはせいぜい、草案作りにしか役に立たない、その後、ソースを書き起こさないと使い物にならないというのが私の持論です。

また、それとは別に、興味があってPCをさわっているユーザの方が、仕事のためにPCをさわっている開発者よりも「進んでいる」のが浮き彫りな感じがします。

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