Bug-org 600919 Implement WebP image support
初回投稿日時: 2011年04月21日08時40分05秒
最終更新日時: 2011年04月23日19時01分30秒
カテゴリ: Mozilla Core バグ却下
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WebPのサポートは、wontfixとなりました。
詳しい理由はJeff Muizelaar: WebPに書かれています。
ざっくりとまとめると、一点目は、現在、デファクトスタンダードとなっているJPEGを置き換えるには非力なフォーマットであるということのようです。例えば、現在のところ、JPEGの持つ機能のサブセットしか提供できておらず、YCrCb 4:2:0以外の色空間もサポートしていないし(JPEGは4:4:4やCMYK等の他の色空間もサポートしている)、EXIF情報やICC色プロファイルのサポートも欠けていて、さらに、JPEGがサポートしていない、アルファチャンネルのサポートを難しくないにも関わらず行っていない、ということが挙げられています。
また二点目に実装上の問題が挙げられています。実装して普及しだすと、永遠にそれをサポートしなくてはいけないものの、このコスト面でも他の画像フォーマットと比較して別に有利ではない、と主張しています。なぜなら、プログレッシブなデコードをする必要から、WebMのデコーダを再利用できず、別のライブラリが必要になるため、セキュリティリスクが増えてしまうとのこと。(その後にある、
This gives additional security risk but also eliminates much of the benefit of having bitstream compatibility with WebM. It makes me wonder, why not just change the bitstream so that it's more suitable for a still image codec?
は意味がよく分かりませんでした。)
さらに、三点目としてニーズと合っていないという点も挙げられています。例え、WebPが明らかに圧縮効率が良かったとしても、FlickrやFacebookのような巨大なサイトでも、libjpegで高画質(very good quality)に推奨している75を上回る96と85という品質で圧縮していることから、転送容量の削減はWebでは求められていないと主張しています。
最後に、JPEGは素晴らしいフォーマットとは言えないが、これを置き換えるフォーマットも未だに無いのではないか、と結んでいます。