Bug-org 502124 Firefox doesn't process Content-Style-Type of "text/ccs" (sic)
初回投稿日時: 2009年07月04日05時30分50秒
カテゴリ: CSS Mozilla Core
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<meta http-equiv="Content-Style-Type" content="text/ccs"/>
という指定があると、インラインのスタイル指定が無効になる、というバグ報告です。念のために説明しておくと、このHTMLドキュメントで使用されるスタイルシートの形式は、(別途指定がない限り)text/ccs
という形式であると宣言しています。つまり、別途、指定することができないstyle
属性に記述したスタイルシートはtext/ccs
という、未知のスタイルシートであると宣言されています。もちろん、これはinvalidであるべきです。
報告文を見ると妙に報告者が興奮している様子です。その理由はセキュリティに関わるような内容が強調されないのが問題だ、ということのようですが、そういうのはHTMLで適切にマークアップしていればスタイルシート無しでもきちんと強調表示される訳で、全く以て的外れな指摘でしょう。CSSに頼った、見た目に依存したサイトを作るとこういうことになるという良い例です。
それにしてもこういうバグを見ると、さすがはGeckoだなぁと感じます。相変わらずこういう未来に禍根を残しかねない拡大解釈は行わない、こういう所はGeckoの美徳だと思います。ですが、厳格なだけじゃなく、ある程度は現実のWebサイトにも歩み寄っている部分もあり、そのバランスが絶妙なのが評価されているひとつの理由かと思います。
それに対してWebKitがCSSじゃないと明言しているものをCSSであるものとしてレンダリングしてしまっていることを非常に残念に思います。WebKitは仕様に厳格な方針だと思っていたので。もし、将来、text/ccs
と名乗るスタイルシートが出現した時、現在のWebKitは知ったかぶりでレンダリングを試みてしまうことになります。