Bug 4279 IDNを含むURL表示のセキュリティ問題(U+2215を含むドメイン名)
初回投稿日時: 2005年03月31日18時43分59秒
最終更新日時: 2005年04月01日06時36分32秒
カテゴリ: Firefox Opera Suite
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Mozillaの全製品でIDNに対する対応が完了したので公開した。
以前、Operaのやり方ではまずいと言っていたのはこの問題があるため。(ただし、実際に検証できる環境が無いため、Operaでの実証実験は行っていない。)
この問題はslashによく似た、division slash(U+2215: ∕)を利用することで、サブドメインを通常のドメインのように見せかけて偽装するというもの。これは、サブドメインで行われるため、本来のTLDのレジストリがいかに信頼できるものであっても、偽装することが可能だ。例えば、以下のようなURIを生成すると、偽装できる。
http://www.nisemono.com∕subdomanin.honmono.jp/
左から三つ目のslashのような文字がdivision slashである。つまり、このURI自体、ドメイン(www.nisemono.com∕subdomanin.honmono.jp)のルートを表している。
この例では、サブドメインが、まだ短いため、偽物のドメインのすぐ後に本物のドメインが続いているので、気づき易いかもしれないが、サブドメインで更にdivision slashを多用して、偽のディレクトリ構造まで見せかけて、URI全体を長くするとより効果的だろう。(つまり、ブラウザのURLを表示する部分から本物のドメインがはみ出ていれば、良い。)
Opera社には、β2の時に報告しているが、何の返答も無いし、β3での修正点としてもアナウンスされていないので、まだ対応できていないと思われる。