この日記はMozillaのプロダクトへの貢献者としての私の成果を中心に、気になったバグやWeb界隈の話題について書いていますが、 断り書きがある場合を除き、いかなる団体のオフィシャルな見解ではありません。あくまでも個人的なものです。 Mozilla Foundation、Mozilla Corporation、及び関連企業の公式情報ではないことに注意してください。

現在、XHTML 1.0 (もどき)から、HTML5なコンテンツに修正中です。古い日記は修正が完了していませんので表示が崩れます。 順次、修正していく予定ですのでしばらくお待ちください。

もずはっく日記(2004年7月)

2004年7月17日

Bug 3884 OLE Drag&Dropで"UniformResourceLocatorW"と"FileGroupDescriptorW"に未対応 #2
初回投稿日時: 2004年07月17日13時29分23秒
最終更新日時: 2004年07月17日13時30分47秒
カテゴリ: Mozilla Core
SNS: (list)

まだMinGWでのビルドはできないままだが、とりあえず問題そのものは修正できている。 このバグの修正により、インターネットショーカットが国際化対応となった。 日本語のWindowsでも他国のタイトルをそのまま利用できる。

例えばハングルや、アラビア語、àáâãäåæçèéêëìíîïðñòóôõöøùúûüýþÿ等のヨーロッパの文字や発音記号、更にはJIS X 0212の文字もファイル名に使えるようになっている。

国際化されたインターネットショーカットのスクリーンショット

なお、Explorer側の問題により、この修正の恩恵を受けられるのはNT系列のWindowsのみである。ただし、Win9x系であっても、"W"フォーマットに対応したアプリケーションへのドラッグではその恩恵を受けられるかもしれない。

また、これまではMAX_PATH(\0を含む260バイトもしくは、260文字)に従ってファイル名を生成していたが、これでは長いタイトルを最も短いパスであるc:\にすらドロップできなかった。(ちなみに、これはWindows版IEでも同様で、さらに悪いことに、IEでは"A"フォーマットの場合、拡張子が捨てられていた。) そこで、最終的にはファイル名を最大128バイト、もしくは128文字にすることで、大半のパスにはドロップ可能とした。

興味本位で限界の文字数をテストしてみるのも結構だが、Windows2000/Windows98以前のExplorerでは、MAX_PATHに到達したファイルは作れても、リネーム、削除、移動ができないバグが確認されているので要注意。(コマンドラインからは消せる)

関連するかもしれないエントリ

bug 3884を含むエントリ

Bug 3884 OLE Drag&Dropで"UniformResourceLocatorW"と"FileGroupDescriptorW"に未対応