この日記はMozillaのプロダクトへの貢献者としての私の成果を中心に、気になったバグやWeb界隈の話題について書いていますが、 断り書きがある場合を除き、いかなる団体のオフィシャルな見解ではありません。あくまでも個人的なものです。 Mozilla Foundation、Mozilla Corporation、及び関連企業の公式情報ではないことに注意してください。

現在、XHTML 1.0 (もどき)から、HTML5なコンテンツに修正中です。古い日記は修正が完了していませんので表示が崩れます。 順次、修正していく予定ですのでしばらくお待ちください。

もずはっく日記(2010年6月)

2010年6月29日

Re: Firefox 4のTabs on Topを受け入れられないのは頭が硬直化している証拠
初回投稿日時: 2010年06月29日12時09分35秒
最終更新日時: 2010年06月29日12時13分01秒
カテゴリ: Firefox 雑談
SNS: (list)

慣れの問題だとは自分でも思いますが、Tabs on Topは個人的には気持ち悪いデザインです。ですが、UIチームの主張通り、彼らの主張する理屈では整理されていて、合理的だというのは賛成できますし、新規ユーザにとってはタブがどちらにあっても新たに学習することなので違いは無いと思います。

ですが、前々から気になっているこの主張だけはどうしても不自然に思えます(他の主張にはそんなに反対ではないことに注意してください)。

タブをクリックしたら、タブの上にあるナビゲーションバーの内容と、タブの下にあるコンテンツ領域の内容が変わる。

タブというUIの原形であると思われる、現実のバインダーを想像してみてください。

私の考えでは、タブというのはアクティブなコンテンツを切り替えるためのUIです。それに対して、ツールバーの中身のボタンは鉛筆や消しゴムといった、コンテンツを操作するためのものだと考えています(ロケーションバーのように、内容を示すものと入力とを兼ね備えた不思議なUIをここで論じると話がややこしいので、ひとまず置いておきましょう)。

この考えだと、上記の主張は、各タブごとにそこを編集する鉛筆や消しゴムが備えつけられているべきであるという主張に聞こえないでしょうか?

つまり、私の考えでは、ツールバー内のUIというのはその機能は普遍であり、タブが切り替わったところで何も変わらないということです。

実際に起きているのは、タブが切り替わることによって、その対象が切り替わっているだけです。つまり、タブの中にツールが存在するという概念が私の中ではあり得ない理屈です。

そして現に、ツールバーのボタンはタブの中身以外を操作できてしまいます。たとえば、戻るボタンを中クリックすると、ひとつ前のページが新しい(つまり別のタブ)で開かれます。再読込ボタン、ホームボタンに関しても同様です。ロケーションバーや検索バーもAlt+Enterで新しいタブへコンテンツを開くことができます。

このため、私は上記主張は結論ありきの理屈だと思いますが、みなさんの感覚ではどうなんでしょうか。個人的には気になるところです。

関連するかもしれないエントリ

Re: Firefox 4のTabs on Topを受け入れられないのは頭が硬直化している証拠 #2