JISキーボードという喜劇 - コデラノブログ 3
初回投稿日時: 2009年03月28日00時05分18秒
カテゴリ: 雑談
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子供たちには日本語キーボードを使ったかな入力を教えざるを得ないんだそうである。そんなわけで、キーボードをJISにしないと学校案件が通らないので、日本で売られるPCはJISキーボードにしてしまうらしい。
しかし、だ。早くからIT教育は立派なことであるが、この子たちが大人になる頃は、ネット社会も成熟して国境がなくなることだろう。国際社会の一員ともなれば、英語でメールやメッセージのやりとりを行なう機会も、今よりもっと多くなる。
そうなったとき、その子供たちは英文をタイプするために、もう一度キーボードの英語配列を覚え直すことになるのだろうか。欧米に留学するときに、日本からキーボードだけ持って行くのだろうか。なんかそれって、すげえ無駄なハードルを作っているだけのような気がするのだが。
キーボードレイアウトなんて大量にあるのが常識だと思ってたんですが、そうではないんでしょうか。この記事はあたかも日本以外はUS配列使っていて、日本だけがガラパゴス化して独自のレイアウトを使っているかのごとく書かれていますが、そんなことはありません。そもそも英語が通じりゃどこでも大丈夫みたいな発想からして、なんだろうという感じが。
OSのキーボードの設定を見ると分かりますが、「メジャーな国ごとに」ぐらいの数でキーボード配列は存在しています。Fx3.0の時のkey hellのように、それなりに低レベルなキーボード処理を行う場合、USだけでも3-4パターンぐらいのキーボード配列は考慮しないといけないぐらいです。日本で売られているPCは大半がJISキーボードレイアウトなのに、JISキーボードを勉強するのは無駄じゃないか、という発想はひどすぎます。
共通の文字が多い欧米の言語ですら、言語が変わればアクセント記号付き文字や記号等の使用頻度が変わるわけで、それに応じてキーボードレイアウトが変わるのはむしろ自然なことです。統一しようなんていう話は(ありそうな気はしますが)聞いたことないですし、そんな活動に賛同する人は少ないのではないでしょうか。
日本でPC使うことが多々ある人なら、USレイアウトしか使えない、というのは逆にマイナスなわけです。外国で日本のキーボードが入手できないぐらい、日本を離れるのであればそちらのキーボードレイアウトに慣れるのが当然のことでしょう。キーボードの学習なんて言語の学習に比べればはるかに簡単なんですから。
ちなみにどうでも良い情報ですが、私はJISキーボードレイアウトしか使えないですし、普段の日本語入力はかな打ちです。