Bug-org 88831 Support new IME API "Text Services Framework" from Office XP and Windows XP
初回投稿日時: 2009年02月24日17時31分11秒
最終更新日時: 2009年02月24日17時38分10秒
カテゴリ: Mozilla Core バグ修正
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チェックインだけでも色々とあって苦労しましたが、ようやくTSFの最初のサポートパッチが入りました。
TSFとはテキストサービス(Text Service)と呼ばれるアプリケーションから、TSF対応アプリケーションにアクセスしてテキストの情報をやりとりするWindowsの新しい仕様で、かなり高度な機能を実現しています。Windows自体が対応しているのはWindows XP SP1以降とWindows Vistaのみです。Windows 2000やWindows Server 2003ではMS Office XP以降のインストールでTSFがインストールされます。日本人にとって最も身近なテキストサービスはMS-IMEで、TSFではIMEのことをTIPと呼びます。
現在はまだMS-IMEでの挙動すら怪しい部分が多いので、デフォルト設定でTSFサポートは無効になっていますが、intl.enable_tsf_support
をtrue
に変更してFxを再起動することによって有効化してテストすることができます。バグを見つけた場合はBugzilla-jpに要約の先頭に[TSF]を付けてバグ登録を行ってください(もちろん、初めて利用する方ははじばぐに目を通してコミュニティの性質を理解してください)。
今のところTSFのバグ修正は私一人であたってる状況なのでFx3.2のリリース版でどこまでまともなものに仕上がるかはかなり不透明ですが、バグ報告がなければ何も始まりません。当面はバグ自体の重要度以上に、修正が大規模なもの、リスキーなものから優先して行く予定です。MacのFlashの時みたいに、またファイナルリリース直前という手遅れな状況下で突然大声出すような人が出ないように、アルファ段階からの積極的な開発者の活躍に期待しています。
なお、ATOK、Japanistといったサードパーティの商用IMEはTSF非対応ですので、従来のIMM32の処理で動作します。