この日記はMozillaのプロダクトへの貢献者としての私の成果を中心に、気になったバグやWeb界隈の話題について書いていますが、 断り書きがある場合を除き、いかなる団体のオフィシャルな見解ではありません。あくまでも個人的なものです。 Mozilla Foundation、Mozilla Corporation、及び関連企業の公式情報ではないことに注意してください。

現在、XHTML 1.0 (もどき)から、HTML5なコンテンツに修正中です。古い日記は修正が完了していませんので表示が崩れます。 順次、修正していく予定ですのでしばらくお待ちください。

もずはっく日記(2008年2月)

2008年2月16日

開発環境移行
初回投稿日時: 2008年02月16日19時20分34秒
カテゴリ: 雑談
SNS: (list)

メモリがとてつもなく安い状況が続いていたのでメモりを8Gにリプレースしました(2G * 4ですがCFD elixirのパッケージでも合計で2万円かからなかった)。もちろん32bitのWindows環境では3G強しか使えないのでWindows Vista Ultimateのx64版へアップグレード。開発環境でいくつかハマったことをメモしておきます。

cygwinのcvsがうまく機能せず

cygwinのcvsがうまく機能せず、チェックアウト中に止まるのであきらめてMSYSのcvsを使うようにしました。

VS2005でビルドできない

チェックアウトタイミングが悪かったのかもしれませんが、accessible内のビルドでエラーが出て先に進めませんでした。VS2008を使うことで解決しています。

Mozilla BuildのバッチファイルからVSが発見できない

Vista x86版にインストールしたときとはレジストリへの登録内容が違うようで、適当なエントリが見あたらなかったのでインストール先のパスをそのままバッチファイルに埋め込んで対応しました。

Mozilla BuildのMSYSの端末が無限に起動し続ける

64bitに対応したバイナリが必要なようです。詳しくはMozilla build system with Windows Vista x64を参照してください。

ビルドが終わってもマニフェストが不正でfirefox.exeが起動できない

何が原因か分かりませんがビルド時にマニフェストが変更され、もともとあった要素と同じものが追加されてしまい、それがエラーの原因となっています。browser/app/firefox.exe.manifestのms_asmv3:requestedPrivileges要素を空にしてビルドすることで対応しました。

一応開発環境以外の話もメモしておきます。

GW-DS300Nのドライバのインストールができない

インストーラからはうまくイントールできないのですが、インストーラをとりあえず動かしてProgram Files (X86)内にPLANEX\PCI GW-DS300N\INSTALLER\WINX64が入っていれば、手動でドライバをインストールする際にここを指定してあげるとインストール可能です。ただし、Windows Updateでこのドライバを1.0.0.2にアップグレードすると無線LANが不安定になり、まともに使えませんでした。

mixi stationがインストールできない

探してみると同じ症例発見しました。コマンドプロンプトを管理者モードで起動して、C:\Windows\SysWow64\regsvr32 jscript.dllとうちこんで32bit版の jscript.dllを登録しておく必要があるようです。最初はWindows+Rから打ち込んでうまくいかずに悩みました。これだけで普段からadministrator権限使ってたのバレバレですね。そういう意味ではVistaのUAC優秀。うざいですが。

動画再生中にUACの確認ダイアログが出ると不具合が多い

アプリケーション問わず、様々な不具合があるようです。一度Aeroをオフにすることが原因と思われるので、[管理ツール]の[ローカル セキュリティ ポリシー]を起動して、[ローカル ポリシー]の[セキュリティ オプション]内の[ユーザー アカウント制御: 昇格のプロンプト時にセキュリティで保護されたデスクトップに切り替える]を無効にすることで問題なくなりました。

DVDプレーヤ

WinDVD8/9はドライブアクセス時に完全にではないですがフリーズしてしまいます。CPU使用率は0%なので何かの応答を待っているんだと思いますが、WinDVD9だと起動だけに2分もかかったりと使い物になりません。おまけに9ではSPDIFの認識が全然できませんでした。PowerDVD7は相変わらずCPU使用率が高すぎるのでながら見が多い私には使えません(単体使用なら問題無いと思います)。Nero ShowTimeはデュアルディスプレイでプライマリ以外のディスプレイから再生をスタートさせるとクラッシュしますし、セカンダリでフルスクリーンにしてもプライマリにコントロールが表示され、RocketDockの妨害をしてくれる有様。Windows Media Centerはなぜかフルスクリーンで再生中にもうひとつのディスプレイへマウスカーソルが移動できなかったり、フリーズしまくったりして問題外。WMPはそこそこ良かったのですが使いにくいので断念。今はMPCを利用しています。リジューム機能が無いのが不便ですが、私の個人的な要件をそれ以外は満たしてくれている様です。

以上、スマートじゃない解決策とってるものもありますが、気にしないでください。

VMをしょっちゅう使う関係上、Phenom9500も安くなったので導入したところ、かなり快適になりました。メモリ8Gの威力は大きく、VM2台に2Gずつメモリを割り当ててもホストには4Gも残ります。またクアッドコアだとビルド時の負荷が見事に各コアに分散されて、さほど高速化はしないものの(そもそもPhenomはトップスピードは遅い)、CPU使用率が全体で100%に到達することがなく、非常に快適に作業できます。ただ、CPU温度がAthlon X2 4800+に比べて約10度も上がっているのが少し気になります。このへんは45nm版が出るまでどうしようもないでしょうけど。

WOW64の互換性、安定性は非常に高く、32bitアプリは変なことをしていない限り、大抵、そのまま動いてしまうようです。手持ちのハードウェアのドライバの64bit版が出揃っている方なら割と簡単に移行できるのではないかという印象です。

ちなみに、モバイル用のVAIOに入っているVista Business x86版よりもなぜか安定して動いてます。ハードやドライバまわりの差なのか、x86版とx64版の違いなのかは不明ですが。むしろ5年ぐらい前にインストールしたWindows 2000からWindows XPにアップグレードしていた先代よりもクリーンインストールな分、すっきりしてて機敏に動いています。

関連するかもしれないエントリ

関連するかもしれないエントリを発見できませんでしたが、無いとは限りません。