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もずはっく日記(2007年2月)

2007年2月24日

Re: 久しぶりにバグ登録だけど・・・
初回投稿日時: 2007年02月24日05時54分49秒
最終更新日時: 2007年02月24日06時00分47秒
カテゴリ: Bugzilla-jp
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報告しづらい。いちいち、説明やら手順やら多すぎる。管理する人は良いんでしょうけれど、ただ報告したい人にははっきりいって苦痛

あれでも必要最小限の情報です(現実にはあれでも情報不足の時すらあります)。あれより少ない情報量で済まそうとするなら、なんらかの権限を持っている人が報告しているパターンのように、他の開発者(テスタ含む)がその人の常用環境を有る程度知っている必要があります。

バグ報告というものを誰でもできると考えているのであればそれは間違いです。バグ報告をするにはそれなりの知識が必要です。知識がなければバグなのかどうかも分かりません。例えば件の問題をバグだと考えるには、CSSの知識が必要です。Fx2では期待通りの表示だった、では根拠になりえないのです。崩れた表示の方が仕様通りという可能性もあるわけですから。また根本的な問題として、開発者がどのような情報を必要としているかも理解できないでしょう。そして現実問題として、クオリティの高いバグを報告しないと、よりクオリティの高いバグから検証が行われるために、せっかくのバグ報告が埋もれていく可能性が高いです(特に本家)。それは報告者の望むことではないでしょう。(私がbugzilla-jpへの報告を推したのはこれが理由です。あれだけ大量のバグがある中で、現象だけ報告してもおそらく放置されるだけです。)

もし、報告された内容が不十分でさらなる情報が必要な場合、スタッフが確認や問いかけを行います。ですが、それへの返答率というのは案外低いものです。Bugzilla-jpではメールすら配信しているはずなのに、です。

メールを配信していないシステムではFirefox 2 問題報告センターがあります。こちらを見ると、その返答率の悪さに驚かれるかもしれませんが、こんなものです。間口を広げて報告者にクオリティを要求するのは愚行です。

さらに酷いことに、報告した直後の問いかけの時点でメールの配信に失敗することもあります。アカウント作成用にメールアドレスを作成して、それをすぐに破棄したりしているんでしょう。ここまで行くと問題外ですが、現実にそういうケースがあってる訳です。

おそらくamiさんはこのFirefox 2 問題報告センターのような手軽な報告がしたいんでしょうけど、問題報告センターを見て貰えれれば、そのような形態ではbugzilla本来の目的であるバグのデータベース化には問題があることが分かると思います。も組のフォーラムでもよく、過去ログを検索していないことを批判する人が居ますが、フォーラムはデータベースとしての質が悪いということも考慮すべきです。(実際問題としてそれ以前のケースが多いのは認めますが。)

データベースとしての質を高めようとすると、クオリティの高いコンテンツで構成していく必要がありますが、それは書き込む人間にそのクオリティを要求することに他なりません。クオリティを求めるには有る程度の敷居は必要です。そのバランスは重要ですが、意外と答えは簡単です。開発者の求めるレベルに設定すれば良いんです。何故なら、開発者の処理能力は報告者の報告する物量より絶対に少ないからです。開発者自身が報告者も兼ねているのですから当然です。(もっとバグの少ないシンプルなプロダクトならこの前提は崩れる可能性がありますが、大規模なプロダクトでは間違いなくこうだと思います。)

自分たちさえ良ければ主義と揶揄されていますが、それはbugzillaをサポートとして見ている証拠ではないでしょうか? 前から何度も書いていますが、bugzillaは開発現場です。その場がオープンになった途端、サポートとして機能しないのはおかしいという発想は間違いであると私は信じています。そして、多くの企業がbugzillaのようなオープンなバグ報告システムを採用しないのは、その誤解を懸念しているということが少なからずあるのではないか、という気がします。

という訳で、新しいバグは一部の「超」固定メンバーですることがお望みらしい!というのは全面的に否定しておきます。開発現場は純粋にクオリティが低くないバグ報告を望んでいます。バグ報告のクオリティによって処理を選択することはありますが、報告者を見てそれを選択するようなことはありません。

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