この日記はMozillaのプロダクトへの貢献者としての私の成果を中心に、気になったバグやWeb界隈の話題について書いていますが、 断り書きがある場合を除き、いかなる団体のオフィシャルな見解ではありません。あくまでも個人的なものです。 Mozilla Foundation、Mozilla Corporation、及び関連企業の公式情報ではないことに注意してください。

現在、XHTML 1.0 (もどき)から、HTML5なコンテンツに修正中です。古い日記は修正が完了していませんので表示が崩れます。 順次、修正していく予定ですのでしばらくお待ちください。

もずはっく日記(2015年3月)

2015年3月26日

Bug-org 1061604 [TSF] Needs hack for wrong candidate window position of Google Japanese Input
初回投稿日時: 2015年03月26日17時40分00秒
最終更新日時: 2015年03月26日17時40分14秒
カテゴリ: Mozilla Core Mozilla39 TSF Windows バグ修正
SNS: (list)

Google日本語入力をTSFモードで使うと、候補ウインドウ位置が一瞬だけ変な位置に表示されてばたついたりするというバグです。MSDN SubscriptionがWindows 8系が出る前にライセンスが切れてしまっていたので、日本語版以外のWindowsでの挙動が確認できず、修正が遅れていましたが、ようやく修正を行いました。

問題は、例によって、ITextStoreACP::GetTextExt()から、TS_E_NOLAYOUTを返すと、TSFがTIP(この場合、Google日本語入力)に、E_FAILを返してしまうため、Google日本語入力の方で、ひとまず適当な位置にウインドウを配置した後、正しい位置が判明した際に本来の位置を移動され、ばたついた表示になっていました。

Windows 10 TPではこのバグがTSF側で修正されているようで、症状が改善しますが、若干、ばたつくケースがあるようです。これは、Google日本語入力自体のバグではないかと思われます。

関連するかもしれないエントリ

bug-org 1061604を含むエントリ