Logicool(あちらではLogitech)のマウスドライバ、SetPoint 6.50の動作について
初回投稿日時: 2012年10月22日15時30分39秒
最終更新日時: 2012年10月25日16時44分56秒
カテゴリ: Mozilla Core
SNS:
Tweet (list)
Logicoolのマウスドライバ・ユーティリティである、SetPoint 6.50がリリースされています。自動アップデートではまだ配布されていないのか、SetPoint 6.32のUIからはアップデートできませんでしたが、サイトから直接ダウンロードして入れることはできました。
SetPoint 6.32までは、Geckoの生成したウインドウに対しては、高解像度スクロールを行うために、適切なメッセージを送信してきていました。標準通り、スクロール量を3行に設定しておくと、だいたい、1/3行分ごとにホイールのメッセージが送信されていました。
これに対して、SetPoint 6.50では、FirefoxにLogitech SetPoint 6.5、というアドオンをインストールしようとするようになりました。どうも、高解像度スクロールをGeckoで利用するには、このアドオンが必須のようで、このアドオンを入れていない状態では、常に3行ごとのホイールイベントを送信してきて、高解像度スクロールが行われなくなりました。たとえば、このアドオンが提供されていないThunderbirdでは高解像度スクロールが行えなくなりました。
そして、Firefoxにこのアドオンを入れた場合も問題なのですが、なんと、デルタ値を1単位で大量のホイールイベントを送信してくるように修正されています(デフォルトの、3行スクロール、という設定は、デルタ値120で3行分という意味)。しかも、手元のマウスで確認したところ、文章を読んでいるときに、ゆっくりと回す感じで、1ノッチ分だけホイールを回してみたところ、SetPointが指定してるスクロール量が従来の1/3になっていることが分かりました。このため、非常にスクロールスピードが遅くなっていると感じられると思います。
このため、とことん細かいスムーズスクロールが可能にはなっていますが、Gecko側のスムーズスクロール等とは相性が悪い感じがありますので、SetPointをアップデートされる場合にはご注意下さい。
当初、Thunderbirdや、SeaMonkey、そのほかのXULRunnerアプリでは6.50にアップグレードすると、高解像度スクロールが無効になると書いていましたが、米Logitechの開発者の方の指摘から、再検証したところ、6.32でもFirefox以外のGeckoベースのアプリでは高解像度スクロールがサポートされていませんでした。ここに訂正しておきます。
スクロールスピードの問題に関しては、引き続き、検証してもらっています。