Bug-org 636131 iBus freezes when it retrieves surrounding text and if the caret is at end of line (IA__gtk_im_context_set_surrounding: assertion `cursor_index >= 0 && cursor_index <= len' failed)
初回投稿日時: 2011年02月28日23時00分16秒
最終更新日時: 2011年02月28日23時00分41秒
カテゴリ: Mozilla Core バグ修正
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今月唯一成功したバグ修正となりました。
タイ語等のためにサポートするようになった、gtkのIMのsurrounding textのサポートにバグがあり、iBusがハングアップしてしまう、というもので、ギリギリに報告されたものの、hard blockerに指定されたので修正することができました。
もともと、Windows用のコードを流用してそれをベースにしてLinuxで利用していましたが、キャレット位置より前にある改行を探すコードに問題がありました。Windowsでは改行コードはCRLFですから、キャレット位置から前方向にLFを検索するだけで良かったのですが、Linuxでは改行コードはLFですから、キャレット位置のひとつ前から検索しないと、キャレット位置の直後に存在するLFに引っかかることがありました。
このため、想定していたキャレット位置よりも前にあるはずのLFのオフセットが、キャレット位置よりも大きいという状況になり、unsigned int同士の引き算で、小さい数字から大きい数字を引く状況になり、その結果の大きな数字を元にiBusがメモリ上のあらぬアドレスを参照しておかしくなっていました。