この日記はMozillaのプロダクトへの貢献者としての私の成果を中心に、気になったバグやWeb界隈の話題について書いていますが、 断り書きがある場合を除き、いかなる団体のオフィシャルな見解ではありません。あくまでも個人的なものです。 Mozilla Foundation、Mozilla Corporation、及び関連企業の公式情報ではないことに注意してください。

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もずはっく日記(2008年9月)

2008年9月4日

Google Chrome
初回投稿日時: 2008年09月04日12時08分15秒
最終更新日時: 2008年09月04日12時10分30秒
カテゴリ: Google Chrome
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第一印象は、「シンプルで高速」そんなイメージでした。あまり根拠は無いですが、今までのライバルブラウザよりも遥に脅威的だと感じました。Firefoxの目指すものと、大きくかぶってそうな印象を受けたためです。

Webkit搭載ですが、Safariとは違って、コンテンツ部分の各widgetはネイティブな見た目にしようと努力したようですね。このへん、好感が持てます。Geckoもまだまだ努力中ですが、出来る限りネイティブアプリケーションと同じ見た目、動作にするというのは大変な作業です。ですが、これは大半のユーザにとって非常に重要なことだと私は思います。最近、特にマルチメディア系のアプリケーションで多いのですが、UI部品を自前で作って、それがネイティブの見た目、挙動に近づけようとしていないものには閉口してしまいます。そっちへ流れなかったのは流石だなぁと感じさせられました。

ただ、タブはともかく、ウインドウのタイトルバーあたりが完全に独自なのが気になりました。VistaでAeroを有効にしていると見た目だけは違和感が少ないですが、こういう作りは個人的に良くないと思います。

HTTP_USER_AGENTはMozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; en-US) AppleWebKit/525.13 (KHTML, like Gecko) Chrome/0.2.149.27 Safari/525.13となっています。"Safari"という文字列が入ってしまってます。また、WebKit系特有の"like Gecko"まで入ってます。なんか混沌としてきましたね。

Opera互換、IE互換を名乗るUAは無いと思うので、ますます"Gecko"や"KHTML"といった文字列の方が重要になってきています。UAを判定するときはブラウザではなく、エンジンで判別するようにしましょう。

ITmediaには「Google Chrome、1日で1%のシェア獲得」という記事が出ており、その最後で、

StatCounterのオードハン・カレンCEOは、「驚異的な実績だ。これはMicrosoftに対する戦いだが、大負けするのはFirefoxかもしれない」と述べている。GoogleはIEのシェアを狙っているかもしれないが、ブラウザ利用に関してはFirefoxユーザーの方が「移り気」なため、Firefoxの市場シェアに影響が出るかもしれないと同社は指摘している。

と書いています。これはうかうかしていると当たってしまう内容だと思います。Google ChromeがIEを利用しているライトユーザに対して、ブラウザというソフトウェアがあることの宣伝にならなければ、現在の他のブラウザのシェアを食い合う結果に終わるという最悪なシナリオもあるかもしれません。

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