デスクトップ・デベロッパー・ミーティング
初回投稿日時: 2006年10月31日15時00分19秒
カテゴリ: Software 雑談
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OSCで、も組のMさんに拉致されて出て参りました。
まず、開発者を増やすのは難しすぎるので、開発者の負担を減らすためにもテスタを増やそうよという話に嫌になるぐらい納得してしまいました。開発者を増やすというのはテスタに比べて圧倒的に大変です。開発者には当然コーディングの能力は要求されますし、なんらかの専門知識(Web標準仕様の知識だったり、プラットフォームの知識だったり)も要求されますし、何よりボランティアには難しい、まとまった活動時間が要求されてしまいます。テスタだと、専門知識と、若干の時間さえあればなんとかなるというあたりが決定的に違います。(別に楽な作業という訳ではないです。私もボランティアでテスタやってた時は睡眠時間を削ってましたから。)
また、他のプロジェクトでは中間層が居ない様で、ドキュメントまわりとかが大変な状況なんだとか。この辺はMozilla関係とは全く正反対な状況でちょっと不思議です。Mozilla関係者はフリーライダーも多いですが、和訳やドキュメント整備等でプロダクトそのもの以外の件でも汗を流してくれている人もかなり多いので助かってます。今の状況だけ見れば分母の大きさが、と言えますが、ギークのおもちゃだった当時から現在とあんまり変わらない体制があったわけで、Mozillaは特殊な例なのかと思ってしまいます。
で、一番興味深かったのがIMのフレームワーク周りのお話。進行中の話のようなので、ここで詳細は書くのを控えますが、整備するというのであればアプリケーションのデベロッパという立場では是非議論に参加したいと思える内容でした。アプリケーションを開発してる側からみると、GTK2のIMまわりの自由度というのはWindowsに比べて非常に低くてGeckoでもIMを無効にするためだけでも、無茶苦茶トリッキーな手法を使っています。それでも解決できただけマシで、OSCで講演したように未だに解決不能で困っている問題は残っている訳です。で、話を伺ったところでは、やっぱりIMまわりの設計というのはIMのエンジンの開発者等にとってどうなのか、という視点が中心で作られていて、アプリケーション側からの視点はほとんど無い状態だったとのこと。まあ納得です。とりあえずGTK2というツールキットはことIMとの連携に関しては駄作としか言いようのないデキなので今後の関係者の活動に期待大です。
他にもフォント周りとか印刷周りの話もありましたが、そちらはまあLinuxなんかでは以前から言われてることですね。改めて大変な問題なんだということが再認識できました。