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もずはっく日記(2005年12月)

2005年12月13日

Re: 商売人 - Weblog その2
初回投稿日時: 2005年12月13日18時01分25秒
最終更新日時: 2005年12月13日18時34分30秒
カテゴリ: 雑談
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その「技術的な用途」は、報告者の 文脈 では お金儲けのための用途です。

そこがそもそもおかしい。報告者の文脈とは何なのだろうか?

まず、おかしなポイントの一つ目は、報告者はそもそも商売ネタとして作成したプログラムが動作しない、という趣旨の発言はフォーラムでの発言も含め、まったく存在していないことだ。つまり、三宅さんが商売人が商品の動作を正常化したいがために、このバグを報告したという仮定の根拠が解らない。

もし、報告者が単に企業のメールアドレスをbugzillaのアカウントに使っていることから、企業の業務の一環としてこのバグ報告を行っていると仮定しているのだとしたら、それはbugzillaの常識とは大きく外れる。企業のメールアドレスをアカウントに、ボランティア活動をやってくださっている方は、本家、日本を問わず、bugzillaにはいらっしゃるので、bugzilla-jpという特殊なコミュニティ下においてはこの仮定は根拠が無さすぎる。

次に、報告者は単に、設定に関わらずたったの一万回リダイレクトできない、ということを問題としてBug 4837を立ち上げているようにしか見えない。

我々からすれば、そのような問題はバグであったとしても、もはや要望の域である。なぜなら現実的に考えられるまともなWebアプリケーションの実行プラットフォームとしての性能をはるかに超えているからだ。

だから、私は再度、問いかけを行った。もし、報告者から画期的で素晴らしいアイデアがあるのであれば、バグをReopenし、UAとして対応する価値が出てくるかもしれない(もちろん、現実的にはユーザを守るというUAのコンセプトからは外れるため、デフォルト設定で許可されるとは考えにくいが)。

もちろん、そのような用途が全く思い浮かばない私によるあの問いかけに嫌味が入っている(というか嫌味そのものである)ことは否定しない。だが、ディスカッションを行える余地を残すための質問ではあるので、やはり技術的な回答を求めていることは明白である。

そのつもりの無い相手にDoS 攻撃でもしたいのですか?と問えば、普通は呆れて返事はしません。

相手に用途に関する回答の意志がないなら、そもそもなぜbugzillaへ来たのかという話になる。bugzillaとはバグの報告場所である。報告内容がバグであろうが、要望であろうが、その修正の必要性が開発者には理解できない場合、その必要性を説く必要がある。修正の必要性を説くにはまず用途が明確でなければならないだろう。つまり、そのつもりの無い相手がbugzillaに来た時点で、私たちは呆れるばかりだし、はっきり言って仕事の邪魔でしかない。

修正の必要性が無いと思われるバグをたとえ却下せずに放置しておいたとしても修正の見込みなど全くない。修正すべき理由の明確なバグはより重要なバグと言える。それが絶えず報告されているのだから、そちらの修正が優先され、結果的に開発リソースは全くそのような不明瞭な報告には注がれないという形になるからだ。

そもそも三宅さんは商売と、オープンソースが馴染まないと主張され、それを書きたがっているように見えるが、その話題を書くためのネタとして、今回のバグ報告を持ち出すということが不適切なのである。報告者が企業機密なので言えないと答えた訳ではないし、単に本当にDoS攻撃をしたいだけかもしれない。この素材とされたバグ報告は商売云々とは全く関係していないのだ。三宅さんが勝手に商売とバグ報告をひもづけて、bugzillaにおいてはトンチンカンな回答が当たり前だと言い、それは間接的に質問を行った私に対する批判と受け取れたので問題の箇所に反論しているだけである。

余談ではあるが、商売上、三宅さんの仮定通り、自社ネットワークでのアプリケーションでFirefoxをクライアントに、256回以上のリダイレクトを可能にしたいのであれば、Firefoxをそのようにハックして自前ビルドを作り、クライアント端末にインストールすれば良い。これはオープンソースが商売に馴染まない、という発言とは全く逆に、秘密主義な商売に逆に向いていると言えないだろうか? もちろん、あのレベルの報告者にそれができるのか、という疑問は出てくるが、自社でできないなら外注すれば良いのである。そうすれば一切商品の秘密がバレることなく、商品を発売することができるではないか。

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