Firefox上で、Flash Playerが遅い、ハングアップする、日本語入力できない、という方には、保護モードの解除をお勧めします
初回投稿日時: 2012年10月22日20時43分07秒
最終更新日時: 2015年05月27日11時03分38秒
カテゴリ: Firefox Flash Memo plugin Windows
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Firefox 36以降では、簡単に変更できるようになっていますので、その解説記事を参照してください。
つまり、この記事の複雑な手順での作業は必要なくなっています。
注意: Flash Player 10.3のサポートは終了しましたので、ダウングレードによるトラブル回避は非常に危険です。絶対に、行わないでください。
5月以降、Firefoxに関する苦情を各所で目にすると、半数以上がFlash Playerに絡んでいるもの、という印象があります。Windows Vista以降のFirefoxでFlash Playerの動作が遅い、ハングアップする、といった方や、Flash Playerの提供している入力欄で、Google日本語入力が使えない、かな打ちがIME問わず出来ない、といった方には、保護モードの解除をお勧めします。と言いますか、日本語入力の問題に関してはこれしか解決策はありません。
- パフォーマンスが異様に悪い
- クラッシュする
- ブルースクリーンが出る
- 他のアプリにまで影響が出る
- 保護モードの解除では解決しなかった
といった症状の方はグラフィックチップ(GPU)のドライバのバグが原因の可能性が高いので、ドライバの更新を試された方が良いです。
保護モードの解除の仕方は簡単です(Adobeのサイトにも手順がありますが、以下のやり方が分かりやすいでしょう)。
- [スタートボタン]をクリックし、[アクセサリ]にある、[メモ帳]を右クリックします。
- コンテキストメニューの、[管理者として実行...]をクリックします(通常設定ならこのあと、UACの確認ダイアログが出ます)。
- そのメモ帳で、Windowsが32ビット版の場合、
C:\Windows\System32\Macromed\Flash\mms.cfg
を、64ビット版場合、C:\Windows\SysWOW64\Macromed\Flash\mms.cfg
を開きます(スクリーンショットは64ビット版)。 - そのファイルの最後に、
ProtectedMode=0
という行を追加します。 - ファイルをそのまま上書き保存し、Windowsを再起動します。
これにより、他のWebブラウザで動作している時と同様に、問題の原因となっている保護モードが動いていない状態でFlash Playerが動作するようになります。
ここで、セキュリティを気にする方であれば、Flash Playerの保護モードを切るということに不安を感じられるかもしれません。
確かに、この設定変更を行うと、Flash Playerのセキュリティは弱くなってしまうのは事実です。しかし、保護モードは、セキュリティホールを突かれ、万が一攻撃がPC内に及んだ時に、その影響範囲を最小限に抑えるための、最後の防壁です。ですので、常にセキュリティホールが修正されている最新版を利用し続ける限りはある程度は安全と言えます。
また、そもそもこの機能は、Flash Player 10.3以前には実装されていませんでしたし、最新版であっても、他のブラウザ上で動作している時は動作していません。また、Windows XP上で動作している時にはブラウザを問わず機能しません。ですので、この状態を特に危険と考える必要はありません。
安全であることは大切ですが、誰もがセキュリティのためにインターネットへの接続をやめないのと同様に、機能が使えなくなるレベルのセキュリティであればユーザにとっては不要なものとしか言えませんので、ここのバランスは各利用者の方に判断してもらえれれば良いレベルではないかと思います。